オフィスク 編集部
「明日から役立つスキル専門」の企業研修サービス「オフィスク」の公式編集部。実際の研修風景や成果がリアルにわかる「研修実施レポート」をはじめ、社内育成や研修運営に今すぐ活かせる「人事向けTips(ノウハウ)」、他社の動向や最新の「研修トレンド情報」を発信しています。現場の即戦力化と、研修担当者のみなさまの運用の効率化・課題解決をサポートする有益な情報をお届けします。
労働組合セミナー
研修運営ノウハウ
2026/6/25

労働組合員向けの研修セミナーの企画、コロナ禍でいかが検討されていますか?
企業の人事ルールや会社規定として、集合型イベントの実施自体を社内で禁止する企業も増えて来ています。
研修業界では、対面の参加や交流に勝る刺激の創出はないというのが長らく定説でした。
組合員向けセミナーも、長らく、対面集合型、大型のセミナー会場での開催を前提として実施されてきたと思いますが、
この状況下にて、組合員向けのイベントや研修の内容や開催手法をどう企画・判断すれば良いのか、頭を悩ませている執行部の方も多いのではないでしょうか。
ソリューションとしては、オンライン動画配信、オンラインセミナー、或いは感染対策をした上であえて少人数での対面側ワークショップなど、やりようは様々だと思いますが、一方で、オンライン体験における参加者の満足度やエンゲージメントの低迷、イベントとしてのクオリティ評価に対する懸念の声も良く聞きます。
組合員向けの価値・メリット提供を考えた際に、開催コストを重視すべきか、はたまた、こんな時代だからこそ企業勤めの組合員が求めている刺激や交流の創出に頻度を下げてでもきちん向き合うべきか。考え方は様々です。
この記事では、労働組合執行部が企画できる研修を形式別に整理し、検討ポイントとともに各々のメリット・デメリットを踏まえて整理してみました。ぜひ今後のセミナー企画の検討にお役立てください。

対面セミナーは、以下のようなところから講師やセミナーを探して講師派遣として依頼することができます。開催場所は自社のスペースか、会場を手配する必要があります。
インソースの労働組合向け研修:https://www.insource.co.jp/gyokai/roudoukumiai.html
BizPowersの労働組合向け研修:https://www.bizpowers.jp/case/union/
セミナーの種類としては、良くあるものですと、チームビルディング研修、コミュニケーション研修、アイデア発送法ワークショップなどが挙げられます。
組合員がイベントに参加する意義とは何でしょうか。通常の職場環境や上下関係などのしがらみにとらわれない人との交流を、会社という組織を通じて提供したいという執行部の方も多くいらっしゃいます。
そういった観点から、対面研修の最大のメリットは、何と言っても組合員同士の交流の場をリアルに提供できるということに尽きます。
熱気や温度感もそうですし、グループワークディスカッションなどの相互コミュニケーションは、やはり対面開催でないと提供は難しいと言えます。
そういった人との交流から得られる「刺激」や「気づき」の価値は、働く個人にとってはかけがえのないものです。
いくらオンラインコミュニケーションが進化したとは言え、対面のグループディスカッションに勝る刺激を、オンラインミーティングで体感できるまでには至っていないでしょう。
一方、対面集合セミナーの最大のデメリットは、集客とコストに対する制約の問題です。
現在の社会的な感染状況を踏まえると、多くの人を同時に密な場所に集合させるイベントへの参加を促すことが難しくなりつつあります。
リモートや在宅勤務が推奨されている環境下での移動負担を考えると、リモートや在宅勤務比率が高い企業様ではそもそもオフィスで勤務している社員の方が少ない、移動負担が各々の自宅からの行動可能範囲に限定されてしまう、などを考慮する必要があります。
そうするとおのずと集合型イベントをやるのが本社オフィス近辺にならざるを得なくなり、結果として来れる人が近場に在住の社員に限定されてしまうという問題が生じてしまいます。
これをどう解決するのか。
一つの考え方として、小さめのイベントを複数の場所と時間に分散させて開催するというやり方もあります。
一開催あたりの参加人数を20−30名に限定し、感染防止対策を徹底してやると、実施自体のハードルは下がります。
ただしこの手法ですと、開催ごとに集客ターゲッティングをきちんと行わないと、会場や開催の曜日や時間によって、集客が左右されてしまい、集客割れするリスクがあります。
また小ロット多頻度での開催を複数行うとなると、コスト負担、特に参加者一人あたりのコストが気になるところです。
対面集合型は、対人での参加交流がもたらす刺激の効果を最大化するというメリットがありつつも、開催の難しさがもたらす集客とコストへの制約がデメリットとして挙げられます。
目的意識や参加者の属性がはっきり定義できるスモールイベントなら向いていると言えますが、参加やリーチを最大化する目的であれば向かないかもしれません。

オンラインで動画を配信する事で、研修やセミナー参加の代用とする動きもコロナ以降加速し、最近増えて来ています。
労働組合向けにオンライン動画セミナーを探して発注できるサイトは、以下のようなサイトです。
FPユニオンのセミナー動画配信サービス: FPユニオンLaboのオーダーメイドのWEBセミナー
BCONのデジタルラーニング: BConのデジタルラーニング
動画でできる研修として良く提供されているコンテンツには、ファシリテーション研修、ダイバーシティ研修、excel研修などが挙げられます。研修には動画に向いているものと向いてないものがあります。ノウハウが体系的にまとめられるもので自学習できるものは動画に向いていますが、演習や練習が必要なもの、エッセンスを情報に落としにくいもの、フィードバックが必要なものなどについては、向いてないとされています。
オンライン動画配信の最大のメリットは、参加者数、いわゆるリーチです。
動画のアクセスURLをメールで送って自宅のPCで視聴してもらう形式であれば、組合員の所在地に関係なく、幅広い層を対象とすることができます。地域上の制約や優遇をなくすことで一度に多くの社員の方に研修を提供できます。
またコストも魅力的です。セミナー費用として利用する動画を購入するだけで、メールアドレスを持っている組合員全てが視聴できますので、一人あたりのコストを大幅に下げることができます。
複数の支部でコスト負担を分かち合う事もできます。
また組合員にとっての自由度という観点からは、各々が自分の好きな時間に自宅や好みの場所で見れるので、参加の自由度は格段に上がることもメリットと言えるでしょう。
一方で動画配信のデメリットとしては、やはり人とのやりとりや交流の要素がないということ、よって演習や練習に対するフィードバックがしずらいので、受講者が正しくスキルを習得できているかのフィードバックが得られづらいこと、そして最後に一方的な視聴という体験に対する、受講者の継続率や満足度が、対面での受講に比べて劣てしまうという懸念です。
配信自体は簡単なのですが、参加者にとって、パソコンで一方的な配信を視聴するとなると、よほどクオリティの高いコンテンツでない限り、個人のエンゲージメントを維持するには限界があります。
知識の伝授や特定のスキルの伝授など、目的意識がはっきりとしたものであれば、ここら辺は特に懸念にならないと思いますが、刺激の提供や視野を広げることを目的としたイベントであれば、教育系の動画はそもそもエンタメ系のコンテンツと違ってエンターテイメント性がそこまで高くないことから、オンライン視聴のみで興味を維持させるには限界があります。
セミナーという形式自体が一方的ですし、講師の多くはライブでの講演をベースに流れを組み立てていますので、トークのみで視聴者をワクワクさせるスキルを持ち合わせている講師は、Youtuberの経験でもない限り、まだまだ少ないと言えるでしょう。
動画配信は、リーチ数を増やせてトータルコストを抑えられるというメリットがある一方で、多くの組合員がセミナー参加に期待する交流やコミュニケーションの要素がないという事がデメリットになります。
目的がはっきりとしたイベント以外ですと、動画配信という形式に対しての継続率やスルーしてしまう対象者が増える事を防ぐには、なるべく視聴の満足度が高いコンテンツを選ぶ必要があります。

オンラインライブセミナー型の研修も最近増えて来ています。この形式の特徴は、オンラインでビデオ会議ツール経由で参加者をつなぎ、ライブ参加を前提とすることです。
弊社のオンラインライブセミナー「オフィスク」は、オンライン提供 x ライブセミナーに特化しています。
オンラインライブ型セミナーのメリットとしては、対面と同じくイベントに参加するので、一方的な収録済みコンテンツの配信に比べると、ある程度参加者の「臨場感」を感じさせることができます。もちろん対面型で会うイベントと比べると、臨場感は最大とは言えないまでも、講師とのやりとりやQ&Aなどまでは再現できますし、オンライン上でのコメントのやりとりや画面上での他参加者の表情などを見る事で、参加者がある程度の「交流を体感する」ことは可能です。
またワークショップ体験を設計するには、ZoomのブレイクアウトルームやMiro などのホワイトボードツールを使うことで、グループディスカッションなども極力対面に近い形で行うこともできます。対面には劣りますが、動画にはないコミュニケーションやライブ感、一体感を感じる事ができます。
参加対象層は、対面集合型に比べると、オンラインライブは地理的な制約がない分リーチはかなり広がります。開催あたりの参加人数も対面では20-30人が限度であるのに対して、オンラインライブセミナーでは数百人単位でも同時参加が可能です。ただしイベントという時限性がある分、動画配信の視聴に比べると、「その日その時間に、PCから参加できる人」という制約条件はつきます。
コスト的な面でも、オンラインライブセミナーの一人あたりコストは、動画を購入・配信するのに比べると高く着く一方で、対面での研修開催に比べると、1/3-1/5くらいのコストに抑える事ができます。
オンラインライブセミナー型セミナーは、対面型とオンライン動画配信の間の、体験のクオリティ vs. 集客/コストの良いところ取りをした、「バランスを取ったソリューション」と言えるかもしれません。弊社でも、上記の理由で、オンラインライブセミナーへのリクエストが一番高く、研修における納品の形式として一番にお勧めしている次第です(対面での研修や、動画アーカイブによる配信も、対応はしていますが、あくまでオプションという形で提供させていただいています)
いかがでしたでしょうか。集合イベントに対する感染リスクへの懸念が絶えない環境下で、研修セミナーの提供形式には、各々にメリットデメリットあります。コストもやり方によって様々な工夫にしようがあるかと思います。動画配信であればなるべくクオリティや認知度の高いコンテンツを、また対面であれば目的意識がはっきりしているイベントを小規模で、もしどちらにも該当しない場合は、オンラインライブセミナーが適切かもしれません。参加者が何を重視するのかにもよりますので、分からない時は、自社の組合員にどんなイベントだったら参加したいか、アンケート調査を取ってみるのが良いかもしれません。
また最後に、オンラインだからと言ってイベントのクオリティを下げないで、ある程度満足度の高いセミナーを実施するためのコツもあります。それらも下記別の記事で説明していますので、よろしければそちらもご一読ください。
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