コワーキングスペース運営の付加価値を高めるワークショップ事例~満足度を高める研修イベントの裏側~
オフィスク導入事例
2026/5/7

今回、コクヨアンドパートナーズ株式会社様が運営するコワーキングスペースにて、「オフィスク」を活用した初のスキルアップ研修イベントが開催されました。テーマは、あらゆるビジネスパーソンに必須の「自己紹介」。
コワーキングスペースは今、単なる「仕事場のレンタル」から、入居者同士の「コミュニティ醸成」へとその価値の軸足を移そうとしています。しかし、従来の交流会だけでは参加層が固定化されてしまうことに加えて、ビジネスへの直接的なメリットを感じにくいのではないかという課題意識を、ご担当者様はお持ちでした。
なぜあえて「学び」の場を設けたのか、そしてプロ講師によるワークショップが入居者様にどのような変化をもたらしたのか。運営を担うコクヨアンドパートナーズの並木様と今野様にお話を伺いました。
コクヨアンドパートナーズ 並木様

コクヨアンドパートナーズ 今野様

交流会を超えた「学び」によるコミュニティ醸成への挑戦
ー今回、コワーキングスペースの入居者様向けに初めて「スキルアップ研修」を実施されました。開催の狙いを教えてください。
並木様: 私たちはオーナー企業様からの委託を受けてコワーキングスペースを運営しており、従来、レセプション業務を主で行っております。オーナー様・入居者様とコミュニケーションをとらせていただく中で、最近は入居者満足度を向上させるための「コミュニティ醸成」の必要性を強く感じています。
これまでは、コミュニティ醸成のために、自分たちで交流会を開くなど試行錯誤してきましたが、一度プロの講師を招くことでどのような相乗効果が得られるのかを試してみたいと考え、今回の企画に至りました。
今野様: 単に交流会に参加してその場の会話を楽しむだけでなく、コワーキングスペースは働く場所だからこそ「その場に参加することで仕事に活かせるものを持ち帰ってほしい」という想いもありました。また、オーナー企業様からの委託を受けて運営しているという側面もあるため、不動産オーナー様にも価値を感じていただけるような、質の高いコンテンツを提供したいという狙いもありました。
ー多くの拠点を運営されていますが、場所によってコミュニティのカラーは異なるのでしょうか。
並木様: そうですね、拠点によって、入っている企業の多さや職種の偏りは異なります。スタートアップが多い拠点ならビジネスマッチングが重要です。今回研修イベントを実施した拠点では、どちらかというと、わいわい交流してオフィスの雰囲気をよくし「使いやすく過ごしやすい場所だ」と思ってもらうことが重要でした。
今野様: 普段の交流会にはなかなか顔を出さない入居者様が、今回の「自己紹介」というテーマには非常に強く反応してくださったのが印象的です。研修に参加した方の職種は、営業の方が多かったのではないかと思います。他拠点からの参加もあり、「テーマ設定」がコミュニティの裾野を広げる鍵になると感じました。
「職種を問わないポータブルスキル」が参加の決め手に
ーお問い合わせいただいたきっかけを教えてください。
並木様:問い合わせのきかっけは「ストアカ」です。講師のプラットフォームとして有名だという認識があり、安心感がありました。ストアカをきっかけに、「企業向けの研修もあるんだ」ということを認識して、問い合わせをしました。
ー研修内容の選定にあたって、こだわったポイントはありますか?
並木様: いろんな職種の方がいるので「○○職の方必見!」みたいなことではなく、どんな仕事の方にも役立つ「汎用的なスキル」であることを重視しました。
今野様: これまでビジネス研修の実施例がなかったので、まずは「入居者様が何かを持ち帰れること」を最優先に考え、オフィスクさんに相談しました。
今回の研修テーマ:1分間で心をつかむ「自己紹介の型」とは
今回実施されたのは、日本つかみ協会代表・森田翔先生による「高反応自己紹介作成セミナー」です 。森田先生は大手製薬会社での2万回を超える商談経験を持ち、「人の心をつかむ」科学的根拠に基づいた伝え方のエキスパートです 。
セミナーでは、多くの人が陥りがちな「反応されない自己紹介」の課題を整理し 、たった1分で「もう一度会いたい」と思われるための「1分間×4STEP」のフレームを学んでいただきました。
【1分間×4STEPの構成(概要)】
興味喚起: 問いかけで相手を惹きつける
仕事概要: 「誰に・どんなゴールを・何の手段で」提供するかを明示
具体的事例: ビフォー・アフターと実績で信頼を構築
行動要請(10秒): 次のアクション(名刺交換など)を促す
研修は、理論を学ぶ「インプット」だけでなく、実際に自分自身の自己紹介文を作成し、入居者同士でアウトプット(実践・ワーク)を行う体験型の構成で進められました 。
ー集客面でも工夫されたと伺いました。
今野様: 掲示物の色合いを工夫するのはもちろん、森田先生との事前打ち合わせで出たキーワードをPOPに反映させました。「どういう人におすすめか」を具体的に言語化したことに加えて、レセプションスタッフともミーティングの場を設けて森田先生の事前情報を共有させてもらったので、レセプションスタッフも自信を持って入居者様へご案内できるようになりました。
ー研修当日の様子や森田先生の印象を教えてください。
並木様: 過去のイベントの雰囲気は、アルコールを用意して、ご飯食べてミニゲームやるという企画だったので、最初から「わいがや」なものばかりでした。それに対して、今回の研修イベントは、前半は講義形式で、後半はワークショップ形式だったのですが、最初は「皆さんビシッとしているな」という印象がありました。前半講義中は静かにメモを取る姿が見られましたが、後半のワークショップでは、入居者様同士でいい意味で砕けたコミュニケーションがとられていたと感じました。

当日の講義時間の様子
並木様: 森田先生の講義内容は、森田先生ご自身の営業経験のバックグラウンドがあるから納得感がありましたね。また、講義スタイルも等身大で親しみがあると感じました。先生の親しみやすさのおかげで、最後のほうは先生への質問や会話が弾んでいき、会自体が盛り上がって終わることができたと感じました。
入居者様からも、「普段話したことがない入居者同士で会話ができた」と喜びの声をいただきました。
今野様:「コミュニケーションって言語化することが難しい」と感じていたのですが、森田先生がご自身の経験を基にお話をされていたので、私自身も講義内容がかなりはら落ちしました。
参加者の声:明日からの仕事が変わる手応え
研修後のアンケートでは、実践的な内容に満足する声が多く寄せられました。
「自分自身の『型』を作るという視点が新鮮でした。社内外での自己紹介にすぐ活かしたいです」
「明日からの営業活動に即座に使える内容でした」
「自己紹介がこれほど重要だとは思いませんでした」
講師の視点:アウトプット重視の設計が、入居者様同士の「自発的な交流」を加速させる
今回の研修を担当した、日本つかみ協会代表の森田翔先生にも、コワーキングスペースという場での研修設計において意識したポイントを伺いました。

ー今回の研修を設計するにあたり、特に意識されたことはありますか?
森田先生: 一番大切にしたのは、単に「勉強になった」で終わらせず、その場で「できるようになった」「使えるようになった」という状態まで引き上げるアウトプット重視の設計です。 ミニワークや実践を通じて自分事として落とし込むステップを挟むことで、参加者の皆さんが高い熱量で取り組んでくださったのが印象的でした。
ー研修後半のワークショップでは、入居者様同士の活発な交流が見られましたね。
森田先生:そうですね。後半の実践タイムでは、座ったままの交流に留まらず、他のグループにも積極的に移動して名刺交換を行うよう促す介入を行いました。前半のワークで「誰向けに、どんなゴールを実現するのか」という自己紹介の武器(型)をしっかり作ったからこそ、自信を持って知らない人へも話しかけられるようになります。
結果として、名刺交換やSNS申請がその場で次々と行われ、私自身にとっても嬉しい「縁」の場となりました。オンラインではなくリアル開催だからこそ生まれる一体感や、アウトプットを通じたスキル定着の手応えを強く感じた時間でした。
コクヨアンドパートナーズの今後の展望
ー今回の成功を受けて、今後の展望を教えてください。
並木様: 非常に好評だったので、今後も継続していきたいです。次は企画力やマーケティング、タイプ別コミュニケーションなど、どんな職業の方も役立つような「ポータブルスキル」を深掘りできるテーマに注目しています。
今野様: 加えて、現代のビジネスパーソンにとって重要な「ウェルビーイング」もテーマに含めていきたいですね。ビジネスの成長と個人の豊かさ、その両方を持ち帰れる場所として、魅力的な「場」を創っていければと思っています。
【編集後記】
コワーキングスペースは、単なる「作業場所」としての機能を超え、今や「ヒト」が主役のコミュニティへと進化しています。その運営において、これまでの主流であった「カジュアルな交流」の枠を越え、働く場所としての「ビジネスへの実利」をいかに兼ね備えた交流を創出できるか。今回の取り組みは、まさにその可能性を拓くための挑戦でした。
今回のコクヨ&パートナーズ様の事例で特筆すべきは、「スキルアップ研修」という明確な実益を介在させたことで、普段の交流会には現れない層の参加を促し、結果としてビジネスに直結する深いコミュニケーションを生み出した点です。森田先生の講義内容は、参加者にとって一生モノの武器になっただけでなく、コワーキングスペース内での「はじめまして」のハードルを下げ、実利を伴う交流を促進する強力な潤滑油となったと感じています。
運営側が抱く「入居者に仕事で役立つものを持ち帰ってほしい」という想いと、プロ講師の「アウトプットにこだわる」設計、そしてそれらを繋ぐ「オフィスク」のプラットフォーム。これらが三位一体となることで、コワーキングスペースは単なるオフィスを超え、ビジネスパーソンが実利を得ながら共に成長できる「研鑽の場」へと昇華されたように感じます。
オフィスクとして、この価値ある一歩をお手伝いできたことを、大変光栄に思います。
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