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【2026年版】ジョブ型人材育成に対応する研修とは?...

【2026年版】ジョブ型人材育成に対応する研修とは?制度移行企業が押さえる5つのポイントと研修体系の作り方を徹底解説

  • 研修運営ノウハウ

2026/10/6

ジョブ型人材育成に対応する研修をどう設計すればよいか、「ジョブ型人事制度への移行は決まったものの、研修体系をどう作り変えればよいのか分からない」と悩んでいませんか。オフィスクにも、制度設計を担う人事企画担当者の方からこうしたご相談が寄せられています。

  • 従来の階層別研修だけでは、職務ごとに求められるスキルの違いに対応しきれない

  • 管理職から「マネジメントの仕方が変わるのでは」と不安の声が上がっている

  • キャリア形成の責任が個人に移る中で、会社としてどこまで研修に関与すべきか判断がつかない

  • 既存の研修体系のどこを残し、どこを作り変えるべきか整理できていない

ジョブ型人事制度は、育成の起点を「階層」から「職務(ジョブ)」へ転換する制度です。そのため、これまでのメンバーシップ型を前提とした研修体系のままでは対応しきれない部分が出てきます。2024年8月には内閣官房・経済産業省・厚生労働省が導入企業の事例をまとめた「ジョブ型人事指針」を公表しており、制度移行を検討する企業は今後も増えると考えられます。本記事では、制度移行企業が研修体系を見直す際に押さえておきたい5つのポイントを整理します。

本記事の結論
ジョブ型人材育成に対応する研修体系は、「①職務記述書からスキル要件を洗い出す → ②共通研修と職務別研修を切り分ける → ③管理職向けジョブ型マネジメント研修を先行実施する → ④選択型の研修メニューを用意する → ⑤スキル習得状況を評価・配置と連動させる」の5つのポイントで設計するのが基本です。すべてを作り直すのではなく、共通部分を土台として残し、職務固有の部分と自律学習の仕組みを上乗せする進め方が現実的です。

なぜジョブ型移行で研修の見直しが必要なのか?

①育成の起点が「階層」から「職務」に変わるため

メンバーシップ型では、年次や役職といった階層を基準に、新入社員研修・中堅社員研修・管理職研修という形で研修を組み立てるのが一般的でした。一方ジョブ型では、職務記述書(ジョブディスクリプション)に定義された職務ごとの必要スキルが育成の出発点になります。階層別の枠組みだけでは、営業職・技術職・専門職それぞれに求められる異なるスキル要件をカバーしきれません。

②スキル要件が明確になる分、研修の効果検証がしやすくなる

ジョブディスクリプションには、職務の内容・責任範囲・必要な知識やスキルなどが記載されます。これは裏を返せば、「その職務に必要なスキルが研修で身についたか」を検証しやすくなるということでもあります。従来の「なんとなく受けさせる」研修から、職務要件に紐づいた効果測定可能な研修へと移行するチャンスと捉えられます。

③自律的なキャリア形成を促す仕組みが不可欠になる

ジョブ型雇用では、キャリア形成の責任が会社主導から個人主導へと移っていきます。会社が一方的に育成計画を敷くのではなく、社員自身が職務に必要なスキルを見極め、主体的に学ぶことが前提になるため、研修も「必須受講型」だけでなく「選択型」のメニューを充実させる必要があります。

ジョブ型人材育成に対応する研修体系はどう作る?5つのポイント

ポイント1:職務記述書からスキル要件を洗い出す

まずは職務記述書(ジョブディスクリプション)に記載された必要スキル・知識を、職務ごとに一覧化します。ここが曖昧なままだと、研修体系を設計する土台が定まりません。人事企画部門だけで進めず、各部門の現場責任者と連携しながら、職務要件と実際の業務内容にズレがないかをすり合わせることが重要です。

ポイント2:「共通研修」と「職務別研修」を切り分けて設計する

コンプライアンスやビジネスマナーなど、職務を問わず全社員に必要な共通研修と、営業・技術・専門職といった職務別研修を明確に切り分けます。すべてを職務別に細分化しようとすると運用が煩雑になるため、まずは共通部分を土台として残し、職務固有の部分だけを新たに設計する進め方が現実的です。

ポイント3:管理職向けにジョブ型マネジメント研修を先行して実施する

ジョブ型への移行で戸惑いが大きくなりやすいのは、管理職層です。評価基準や部下育成の考え方が変わるため、一般社員向けの研修体系を整える前に、管理職向けのジョブ型マネジメント研修を先行して実施しておくと、現場への浸透がスムーズになります。

ポイント4:自律的な学習を後押しする「選択型」研修メニューを用意する

キャリア形成の主体が個人に移る以上、会社は「学ぶ場」を用意する役割にシフトします。職務に応じて自由に選べる選択型の研修メニューを揃え、社員が自分のキャリアに必要なスキルを主体的に選び取れる環境を整えることが求められます。

ポイント5:スキル習得状況を可視化し、評価・配置と連動させる

研修を実施して終わりにせず、習得したスキルが評価や配置にどう反映されるかを明確にしておくことが、学習意欲の維持につながります。スキルの習得状況を可視化する仕組みがあれば、次の職務への異動やキャリアパスの検討材料としても活用できます。

メンバーシップ型とジョブ型で研修アプローチはどう違う?

項目

メンバーシップ型

ジョブ型

育成の起点

階層(年次・役職)

職務(ジョブ)に必要なスキル

研修の主体

会社主導(必須研修が中心)

個人主導+会社は選択肢を提供

代表的な研修

新入社員研修、階層別研修

職務別研修、専門スキル研修、選択制研修

キャリア形成

会社が配置・育成をリード

個人が自律的にキャリアを形成

評価との連動

年功・職能等級に基づく評価が中心

職務等級・スキル要件に基づく評価

選択型研修メニューを、実際に機能させるには?

制度設計として「選択型研修メニューを用意する」と決めても、実際に社員が自分のキャリアに合った講座を選べるだけのラインナップの幅と柔軟性がなければ、仕組みは形骸化してしまいます。

【オフィスクの強み】
オフィスクでは、生成AI・DX・マネジメント・コミュニケーションなど幅広いテーマのライブ講座を提供しており、ストアカ基盤の500ジャンル・掲載講座数8万件を活かして、職務別・専門スキル別に選択肢を用意しやすいことが特長です。約5万人の登録講師を擁するストアカの中でも、実務家講師や法人研修での登壇経験が豊富な講師をオフィスクで派遣しているため、特定の職務に特化した専門性の高いテーマも、ライブ講座として機動的に取り入れられます。また、少人数で参加できる公開講座も用意しているため、社員が自分のキャリアに合わせて個別に受講する「選択型」の運用にも組み込みやすい形式と言えるでしょう。

制度移行でよくあるつまずきポイントは?

制度移行を進める前に、次の点に当てはまらないか確認してみてください。

  • 職務要件の言語化が追いつかない:ジョブディスクリプションの整備が途上のまま研修体系だけ先行してしまい、内容が形骸化しがちです

  • 管理職の変革が後回しになる:一般社員向けの研修を先に整えてしまい、評価する側の管理職の意識が追いつかず現場が混乱するケースがあります

  • 「自律学習にお任せ」になりすぎる:会社の関与が薄れすぎると、学習が進まない社員が放置され、職務間でスキル格差が広がる恐れがあります

  • 評価制度との連動不足:研修で身につけたスキルが評価や配置に反映されないと、学ぶ動機づけが弱くなります

よくある質問(FAQ)

Q1. ジョブ型に移行したら、階層別研修は廃止すべきですか?

A. 廃止する必要はありません。コンプライアンスや基本的なビジネススキルなど、職務を問わず必要な内容は共通研修として残し、職務固有のスキルを職務別研修で補う組み合わせが現実的です。

Q2. 職務記述書が未整備でも、研修体系の見直しを始められますか?

A. 始めることは可能ですが、まずは主要な職務から優先的に必要スキルを整理することをおすすめします。職務要件が曖昧なまま研修だけを増やすと、内容が形骸化しやすくなります。

Q3. 管理職向けのジョブ型マネジメント研修では何を学びますか?

A. 職務記述書に基づく目標設定や評価の考え方、部下のキャリア自律を支援する対話の進め方(1on1など)が中心になります。評価する側の目線を揃えることが、制度定着の土台になります。

Q4. 選択型研修はどのように運用すればよいですか?

A. 職務ごとに推奨講座を示したうえで、社員が自分で選んで受講できる仕組みにするのが一般的です。受講履歴を記録し、上司との面談でキャリアの方向性とあわせて振り返ると、学びが業務につながりやすくなります。

Q5. ジョブ型人事の導入事例はどこで確認できますか?

A. 2024年8月に内閣官房・経済産業省・厚生労働省が公表した「ジョブ型人事指針」に、導入企業20社の事例がまとめられています。自社に近い業種・規模の事例を参考にすると、研修体系の見直しの方向性をつかみやすくなります。

まとめ

ジョブ型人材育成に対応する研修体系づくりは、職務記述書からのスキル要件の洗い出しに始まり、共通研修と職務別研修の切り分け、管理職の先行育成、選択型メニューの整備、評価・配置との連動という流れで進めることで、制度移行を形だけで終わらせずに機能させることができます。

制度移行に伴う研修体系の見直しを検討している方は、まずは現状の研修体系のどこを残し、どこを作り変えるべきか、状況をお聞かせいただけませんか。オフィスクでは、職務別・選択型の研修メニューづくりの段階からご相談いただけます。

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この記事を書いた人

オフィスク 編集部

「明日から役立つスキル専門」の企業研修サービス「オフィスク」の公式編集部。実際の研修風景や成果がリアルにわかる「研修実施レポート」をはじめ、社内育成や研修運営に今すぐ活かせる「人事向けTips(ノウハウ)」、他社の動向や最新の「研修トレンド情報」を発信しています。現場の即戦力化と、研修担当者のみなさまの運用の効率化・課題解決をサポートする有益な情報をお届けします。

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